長電バス(長野市)は16日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、高速バスに乗車した際に、隣席に誰も座らない「一人だけシート」を設けると発表した。ウイルス感染の不安を少しでも軽減し、バスの利用を促す狙い。長野―池袋線の全便が対象で、17日から31日まで実施する。
長野―池袋線は1日計5往復。窓側席のみを販売することで、隣席を空席にする。2人連れで利用する場合は、並びでの予約も受け付ける。同社によると、新型ウイルスの感染拡大後は、高速バスの利用が半減している。担当者は「少しでも利用客の不安を解消したい」としている。
この日は長野―池袋線と長野―新宿線(1日計15往復)を4月から統合し、長野―池袋・新宿線とすることも発表した。運行時刻が重なっている便をずらし、利便性を高める。本数は変更しない。