伊那市商工会女性部は25日、「『桜雫香(しずか)』高遠アロマバーム(香油)」を30日に発売すると発表した。同市高遠町のオオシマザクラの葉から抽出した香りを使用。昨年、試験販売したところ好評だったため、本格販売に踏み切った。
オオシマザクラの葉は、桜餅に使われるなど香りの強さが特徴。今回は香りをさらに感じられるよう改良した。ツゲ科のホホバの種子油や蜜〓(みつろう)など天然素材にもこだわった。手や唇の保湿、練り香(こう)として使え、べたつきにくく、しっとりする。
市が県農協地域開発機構(長野市)に商品開発を委託し、同会女性部が全面協力した。15グラム入りを280個用意し、1個千円(税別)で市商工会窓口などで販売する。女性部長の柳沢智美(さとみ)さん(56)=伊那市高遠町=は「高遠の桜の香りをまとってほしい」とPRした。
(〓は、虫ヘンに鬣の髪を取る)