しなの鉄道(上田市)は9日、観光列車「ろくもん」と新型車両SR1系に乗って長野―軽井沢間の日帰り旅行を楽しむ企画「県民感謝デー」を行った。県内在住者を対象に初めて実施。停車駅では生演奏などのもてなしがあり、乗客38人が県産食材で作った弁当などを味わい、車窓からの風景を楽しんだ。
長野発の往路はろくもん。千曲市の和食店が手掛けた特製弁当を食べた。途中、上田駅(上田市)では「信州上田おもてなし武将隊」が甲冑(かっちゅう)姿で、田中駅(東御市)では有志でつくるバンドがジャズの生演奏で迎えた。軽井沢発の復路は7月デビューのSR1系に乗り、サンドイッチやりんごジュースなどの軽食を車内で食べた。
県民感謝デーは、新型コロナウイルスの感染拡大で県をまたぐ旅をしにくい中、県内需要を掘り起こそうとの狙い。県観光機構が協賛、沿線の観光協会などが協力した。10、15日にも運行する。座席は7月上旬の発売日に約40分で完売した。