小諸市で人力車を運行する「きらく屋」は4日、「お一人様」用のプランを始める。新型コロナウイルスで団体旅行が難しい中、1人客の需要が増えていると分析した。これまでも1人客を受け入れてきたが、特別プランを打ち出して積極的にPRする。2人分の重量では回れない場所にも行けるという。
新プランは1日1人限定。午前11時から3時間。税込み1万8千円。小諸宿本陣主屋で「車夫」の喜楽屋笑太さん(39)が上演する、落語をベースにした独自の「上語(あげご)」を観賞するほか、近くの停車場ガーデンで特別料理を食べる。その後、客の希望を反映したオーダーメードのルートで市内を回る。
人力車は通常、2人まで乗車可能。かつて1人分の料金しか支払えないのは申し訳ない―と利用を遠慮する1人客がいたといい、そういった人が気兼ねしなくてもいいよう特別プランを考えた。
「こういう時代だからこそお一人様を堂々と楽しんでもらいたい」と喜楽屋さん。プランは29日まで。毎週木曜と18〜23、26日は休み。前日午後4時までに喜楽屋さん(電話080・3522・9694)に申し込む。