砺波市庄川町金屋地区の伝統行事「厄払い鯉(こい)の放流」が7日、同所の庄川水記念公園で行われ、厄年の男性がコイにお神酒を飲ませて厄を託し、庄川に放して一年の無事を願った。
庄川峡観光協同組合が実施。金屋神明宮の氏子で数え年の25歳と42歳の男性計5人が参加した。参加者は同宮での神事の後、コイ4匹をなでて厄を託した。ことしは女性の参加者がいなかったため、同組合員が生きのいいコイの口にお神酒を注いで放流した。
参加した齋藤貢市さん(40)=金屋、会社員=は「災いのない一年になるよう祈った。新型コロナも早く収束してほしい」と話し、天野翔さん(24)=同=は「参加できなかった同級生の分も、良い年になるよう願った」と語った。
行事は1816(文化13)年の同宮の厄除け祈願祭で、神前に供えられたコイが長時間の神事後も生きていたため、生命力にあやかって放流したことが起源とされる。