福井県あわら市伊井地区の田んぼで2月5日、70羽近くのコハクチョウが姿を見せた。冬の冷たい風を浴びながら、餌をついばんだり羽を休めたりと自由に過ごしていた。
午後3時半ごろ近くを通った男性が群れを発見。餌となる落ち穂や二番穂をついばんだり、羽をばたつかせたりした。数羽は時間がたつと、雪化粧をした山々を背に飛び立った。
鳥類に詳しい福井市自然史博物館の出口翔大学芸員によると、同地区での発見は珍しい。雪解けが進み、餌場を求めて移動が活発になっているとみられる。現在県内には、福井市や嶺南など200~300羽近くのコハクチョウがいると推計されるという。