福井県坂井市の日本一短い手紙コンクール「第28回一筆啓上賞 笑顔」の入賞作品を行燈(あんどん)で紹介する企画展が、同市の一筆啓上日本一短い手紙の館で開かれている。越前和紙に書かれた手紙40点が、幻想的な光に浮かび上がっている。
行燈は高さ約40センチ。内部には青、赤、黄、ピンク、白色のLED照明が入っている。
「説教中、親を笑顔で見つめたらもっと怒られました。もう私は天使ではないようです。」「手紙読むのが楽しみと笑顔見せ言うてくれたけ、切手十枚また買うた。途中で逝くなや。」など、大賞5点をはじめとする上位入賞作品を書いた越前和紙を内部からほのかに照らしている。
壁面には、三国高書道部の部員が縦2メートル、横5メートルの大きな和紙4枚に、佳作120点をしたためている。
手紙の館は「薄暗い空間で行燈に浮かぶ作品を楽しんでほしい」としている。5月30日まで。入館料は高校生以上200円、中学生100円。