大町市は15日に始まった北アルプス国際芸術祭の先行公開展で、ボンネットバスを使ったシャトルバスの運行を始めた。レトロな外観で観光客や写真愛好家を呼び込もうと4月に購入して修繕。この日がお披露目になった。
出発式では、牛越徹市長が「緑が美しい大町の景色と爽やかな5月の風を楽しんで」とあいさつ。第1便には、芸術祭関係者らが窓を開けたバスに乗り込んだ。
内部は木目の天井と床、革張りの座席、窓のロールカーテンなど懐かしさを感じさせる造り。定員13人で、初日は案内所となる旧大町北高校と鷹狩山の間を、午前10時からほぼ1時間間隔で往復した。
ボンネットバスの運行は土曜で、旧大町北高を拠点に、22日は大町温泉郷の旧酒の博物館、29日はプール・温泉施設「ゆーぷる木崎湖」との間を往復する。乗車には芸術祭作品鑑賞パスポート(前売り2千円、16~18歳千円)が必要。15歳以下は無料。
芸術祭の先行公開展は30日までの土日曜に開き、旧大町北高など9カ所で12作品を展示している。