福井県あわら市の金津創作の森美術館で、第10回森の作家展「Reflection(リフレクション)光・響」(福井新聞社後援)が開かれている。入居作家ら14人の陶芸やガラス工芸、竹細工の作品約50点が並ぶ。6月13日まで。
入居作家がこれまでの創作活動で刺激を受けた作家とのコラボ作品を展示している。
陶芸家と作曲家は、いけばな作家「Creative Unit SALULAS」(越前町)とコラボした。展示室全体を使って森をイメージ。流木や枯れ枝、越前和紙を使い、日の光や木漏れ日などを表現。階段状の木琴に球を転がすと温かい音色が響き、コケで作った山からは蒸気が立ち上る。
陶芸家が、草木染作家とコラボした作品は、陶器で東尋坊の柱状節理を、青い布で日本海の波を表現した。
ほかに流しびなの風習を題材にした竹人形や、特殊な絵の具でガラスに回遊魚を描いた作品も目を引く。同館は「非日常空間でリフレッシュしてほしい」としている。
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、出品作家による作品解説や森のコンサートなどのイベントは中止となっている。問い合わせは同館=電話0776(73)7800。