本年度のテーマ「挑戦・チャレンジ」を発表する池田市長(左から3人目)ら=5月10日、福井県坂井市一筆啓上日本一短い手紙の館

本年度のテーマ「挑戦・チャレンジ」を発表する池田市長(左から3人目)ら=5月10日、福井県坂井市一筆啓上日本一短い手紙の館

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坂井・一筆啓上賞、今年のテーマは「挑戦・チャレンジ」

福井新聞(2022年5月11日)

 福井県坂井市と丸岡文化財団は5月10日、日本一短い手紙コンクール「第30回一筆啓上賞」のテーマを「挑戦・チャレンジ」と発表した。分かりやすさ、書きやすさを前面に、どの世代にも関心を持ってもらおうとテーマに初めてカタカナを入れた。30回を記念して選考委員特別賞を新設する。10月21日まで作品を募る。

 同市の一筆啓上日本一短い手紙の館で池田禎孝市長が発表した。テーマについて、新幹線延伸の到来を控え、新型コロナに負けず挑戦していく状況にあって、30回の節目にふさわしいと説明。「挑戦する誰かや自分、挑戦をサポートしてくれた方をイメージしてほしい。いろいろな思いを手紙という形にすることで新しいものが生まれる」と強調した。

 テーマは選考委員らの意見を踏まえ決めた。老若男女が書きやすい題材とし、財団の田中典夫理事長は「手紙は心そのもの。40年、50年と一筆啓上賞を続けていく意味での挑戦であり、カタカナを入れたこともチャレンジ」と説明した。

 選考委員は、福井市在住の作家宮下奈都さん、シンガー・ソングライターの小室等さん、詩人の佐々木幹郎さん、俳人の夏井いつきさん、住友グループ広報委員会事務局長の長澤修一さんの5人が務める。

 テーマ発表には宮下さんも出席。今回のポイントは手紙の宛名になるとし、「誰を思い浮かべて書くかによって面白さが変わる。心の中のちょっとポンと飛躍したような明るいところにいる人に向かって書く体験は大切で、生きる上での糧になる」と話した。

 募集するのは40字以内の手紙形式の作品で未発表作に限る。入賞者発表は来年1月で大賞5点などを選ぶ。新設の選考委員特別賞は4点。

 応募先は、〒910―0298、坂井市丸岡町霞町3の10の1、一筆啓上賞「挑戦」係。問い合わせは丸岡文化財団=電話0776(67)5100。

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