根羽村を流れる矢作川沿いで、自生するイワツツジが見頃を迎えている。13日は、国天然記念物の「月瀬(つきぜ)の大杉」がある公園に架かるつり橋から矢作川を見下ろすと、ごつごつとした岩場の隙間から淡いピンク色の花が顔をのぞかせていた。
村花にもなっているイワツツジは枝が短く、岩に張り付くように咲くのが特徴。村振興課によると、5月に一時気温が下がった影響か、同公園では例年よりやや遅い今月初旬に開花を確認した。上流の小戸名(おどな)渓谷でも先週開花を確認し、いずれも今月下旬ごろまで見られるという。
13日に愛知県一宮市から友人と訪れた自営業小城(こじょう)裕三さん(54)は「初めて見た。コケの緑色に淡い花の色が映えてかわいい」と見入っていた。