1872(明治5)年8月2日、身分や性別に関わらず全ての子どもが学校で学べる「学制」が発布されたことに合わせた記念企画展「学校150年物語」(福井新聞社後援)が8月2日、福井県坂井市の県教育博物館で開幕する。明治から現代までの教材や児童生徒の様子が分かる写真など2915点が並び、教育の歴史や県内の学校の変遷が学べる。
県内の小中高308校から資料を集めた。明治時代の体操器具や昭和期の学校日誌、休み時間に校庭で遊ぶ児童の写真などがあり、時代ごとの学校生活がうかがえる。
大正時代に、三国尋常高等小(現三国南小)で児童の興味を重視した独自の教育を取り入れ、全国的に注目された三好校長を紹介するコーナーでは、三好校長が掲げた自主学習の目標や、授業の視察に来た教員の様子を書いた児童の作文を展示。デジタルパネルでは、県内各校から集めた写真を検索したり、学校統廃合の歴史を見たりすることもできる。
館長は「世代を超え、福井の教育の歴史を振り返り、これからの学校教育の在り方を考えてみてほしい」と話していた。
来年1月29日まで(休館日あり)。開館時間は午前9時~午後5時で、8月12、13日は午後8時まで。入場無料。