福井県福井市の足羽山を訪日外国人客が訪れるスポットに育てようと、福井大の学生たちが11月27日、アジアからの留学生を招いた写真撮影会を現地で開いた。留学生は愛宕坂や足羽神社など、日本の風情を感じられる風景を味わいながらカメラに収めていた。
同大国際地域学部3年の4人が地域課題の解決に取り組む探究型カリキュラムの一環として、足羽山を核としたまちづくりに取り組む一般社団法人「足羽山こどもとあそぶLab(ラボ)」と連携。足羽山は自然や歴史、食などの訪日客を引きつける魅力がある一方、認知度不足が課題になっていると分析し、情報発信強化のきっかけに撮影会を開いた。
新型コロナウイルスの流行前に県内を訪れていた訪日客はアジア系が中心だったことから、韓国と台湾の10人を招いた。留学生らは色鮮やかな紅葉はもちろん、道端の古びた案内看板なども撮影。韓国人の留学生は「足羽山の建物はまちなかと違って、ちょっとレトロな雰囲気。新しい世界に入ってきたみたい」とカメラを構えていた。
最後に参加者の投票による写真コンテストも実施した。同学部の学生は「撮影された写真の傾向を分析し、今後のSNSの発信に生かしたい」と話していた。