諏訪市中心部の高島公園で15日、市内の庭師などでつくる諏訪造園業組合の約20人が、雪と寒さから樹木を守る「冬囲い」をした。わらで手際良く木々を覆うと、高島城を望む園内はすっかり冬の装いとなった。
組合は市の委託を受け、40年以上前から毎年、冬本番を前に作業している。この日は朝からわらを編み、ツツジなど低木にかぶせる「わらぼっち」を100個ほど作った。高さ7メートル前後の松とイチイには縄で枝をつる「雪つり」を施し、幹の根元に寒さよけの「根巻き」をした。
組合長の宮坂俊文さん(65)は「少し雪が積もると、園内の景観はより見事になる。散歩がてら訪れてほしい」。友人同士で毎日園内を散歩しているという80代の女性2人は、ベンチに腰掛けて園内の冬囲いを見回し「温かみがあるね」と話していた。