諏訪大社御柱祭前年の来年6月、諏訪郡下諏訪町が独自に町民参加型のプレイベントを開く。16日、内容を検討する庁内組織が初会合を開いた。町は諏訪大社下社春宮近くに来年7月、御柱祭に関連した観光展示施設を着工する計画で、イベントでは「模擬御柱」や長持ちなど、施設の展示物を町民自身の手で作ることなどを想定している。
庁内組織は関係課長ら11人で構成。青木悟町長はイベントの私案として、住民参加で模擬御柱の皮むき(切り出した木の皮をむく作業)や綱打ち(引く綱を作る作業)をしてもらうことを提案。「ただの観光イベントではなく、町民が主体的に参加し、新たな施設に愛着を持つようなものにしてほしい」と呼び掛けた。
会合では「御柱祭準備などで忙しい関係団体にどう協力を呼び掛けていくか」「伝統継承という観点で子どもの参加も必要」といった意見が出た。県の地域発元気づくり支援金の活用も検討していく。
観光展示施設は、御柱祭直前の2016年3月に完成する予定。展示のほか、町内の団体による木遣(きや)りの披露や物販の屋台の設置なども検討している。