3月14日に迫った北陸新幹線(長野経由)の金沢延伸を前に、開業を盛り上げる狙いのプレイベントが11日、長野市のJR長野駅前の特設会場で行われた。県歌「信濃の国」を採用した新幹線の発車メロディーがお披露目され、集まった観光客らが聞き入った。
駅長姿の県PRキャラクター「アルクマ」の合図で、会場のスピーカーから発車メロディーが流れた。ゆったりとしたオルゴール調で、約30秒のメロディーが終わると、会場から拍手が上がった。
伊那市出身のシンガー・ソングライター湯沢かよこさんはミニライブを開催。新幹線延伸と、延伸に伴いしなの鉄道がJR東日本から信越線長野―妙高高原間を引き継ぐ「北しなの線」の開業を記念したオリジナル曲「ドリーミングガール」を発表した。長野市内の「ダンススタジオブロードウェイ」に所属する子どもたちも踊りを披露した。
発車メロディーを聞くために会場を訪れた長野市の会社員〓(ノギヘンに幾 )村(のぎむら)浩志さん(56)は「旅に出る気持ちが落ち着くような良いメロディー。信濃の国を通じて旅行者に長野県もアピールできてよいと思う」と話していた。JR東日本長野支社によると、「信濃の国」の発車メロディーは今月末ごろから長野駅で流す予定だ。