「スノーモンキータウン」発起人の旅館経営者ら。手前は「ガイドマップ」の創刊準備号

「スノーモンキータウン」発起人の旅館経営者ら。手前は「ガイドマップ」の創刊準備号

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われら「スノーモンキータウン」 海外客向けに山ノ内の情報発信強化

信濃毎日新聞(2015年1月15日)

 山ノ内町の湯田中温泉や志賀高原の旅館経営者らが、温泉に入る猿がスノーモンキーとして海外で知名度が高い地獄谷野猿公苑がある町であることをアピールし、外国人旅行客が滞在や町歩きに必要な情報を提供していこうと、グループ「スノーモンキータウン」を発足させた。町の飲食店や宿泊施設を英語と日本語で紹介する冊子の創刊号を近く発行する。経営者らは「外国のお客さんに野猿公苑もスキーも温泉も楽しめる町だと発信していきたい」とする。

 グループは昨年12月初めに発足。現在は有志約20人がメンバーだ。発起人の1人で湯田中温泉と志賀高原で宿泊施設を経営する斉須正男さん(69)は「外国のお客さんには山ノ内町は知られていない。『スノーモンキーの町』と売り出した方が分かりやすい」と説明する。

 冊子「スノーモンキータウン ガイドマップ」は今月下旬に発行。B5判で64ページ。無料。飲食店など約80軒を載せる。店や料理の写真、主なメニューの価格、営業時間、クレジットカードが使えるかどうかなどが分かるようにする。地図に各店の場所を示す。

 宿泊施設は協賛した約55軒を紹介。志賀高原のホテルの若手経営者らが、各施設を回って協力を呼び掛けたという。町までの電車の時刻表や温泉の入り方の解説も載せた。

 冊子の制作費は、宿泊施設に3万円ずつ支出してもらうなどして賄う。創刊号は5万部を発行し、各宿泊施設に置いたり、海外での誘客の際に配ったりする。随時改訂する。

 グループの発起人の1人で、渋温泉と志賀高原で宿泊施設を経営する竹節稔さん(43)は「外国人客が増え、町歩きをもっと楽しむようになれば、地域の活性化につながる」と期待する。

 グループは今後、スノーモンキータウンのホームページを開設。冊子の内容を掲載し、宿泊の予約をできるようにする計画を立てている。

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