木曽谷の各地で日没後、アイスキャンドルをともす「木曽路氷雪の灯(ひ)祭り」が24日、木曽郡大桑村の3会場で始まった。2月14日までの週末を中心に、塩尻市贄川から岐阜県中津川市までの16カ所が順次、会場となる。真冬の寒さの中、宿場の面影を残す旧中山道沿いの街や御嶽山麓が、温かな光で包まれる。
木曽谷のまちづくり団体などが実行委員会をつくって開催し、今回が8回目。24日の会場の一つ、大桑村の須原宿では、道路沿いに約200個のアイスキャンドルを並べた。同村の本町親睦会の住民らが、午後5時半ごろから火を付けた。
宿場に古くからある、丸太をくりぬき水をためた「水舟」は、キャンドルの光に彩られ幻想的な雰囲気になった。写真を撮りながら見入る人も多く、大阪府から訪れた加納久美子さん(50)は「なかなか見られない光景で、とてもきれい」と話していた。
灯祭りの今後の日程は次の通り。
▽31日 木祖村薮原、木曽町日義▽2月1日 塩尻市贄川▽3日 塩尻市木曽平沢、同奈良井▽6日 木曽町福島▽7日 木曽町福島、同開田高原、同三岳、同黒川、王滝村、岐阜県中津川市馬籠▽11日 上松町▽14日 南木曽町妻籠