県立長野図書館(長野市)と石川県立図書館(石川県)が、北陸新幹線(長野経由)金沢延伸を記念して合同の企画展を両館で開いている。歴史文化や観光に関する郷土資料を提供し合い、来館者に紹介する初の試みで、「新幹線でつながる地域、つながる図書館」と銘打った。
長野図書館では、日本三名園の一つ、兼六園(金沢市)や加賀藩ゆかりの伝統技能、同県輪島市の朝市を紹介する本など、石川県立図書館が選んだ28点をガラスケースに展示。一方の石川では、善光寺や真田一族に関する歴史書、木曽谷や伊那谷の写真集など25点が閲覧室に並んでいる。いずれも来館者が手に取ることはできないが、希望すれば後日借りられるサービスもある。
県立長野図書館の担当者は「延伸を機に互いの魅力を伝える交流を図りたい」としている。展示は長野が3月26日まで(月曜休館)、石川が同4日まで(27日休館)。