木曽郡木曽町福島の千村茶屋で25日、町内で造っている日本酒で乾杯する運動を盛り上げようと記念セレモニーが開かれた。地酒での乾杯宣言をしたほか、運動を盛り上げる「地酒男子(さけメン)」「地酒女子(さけじょ)」に町内外の計20人を任命した。
町は昨年9月、地域に根差した発酵食品を生かしてまちづくりを目指す「発酵食品振興条例」を制定。町商工会や企業関係者らでつくる懇話会が催しを企画し、本来は昨年10月1日に開催予定だったが、9月27日の御嶽山噴火で延期していた。
この日は会場に約100人が集まり、「地域経済の活性化を図るため『木曽町の地酒で乾杯』することを宣言します」との宣言文を、懇話会長の春日正志・町商工会長が読み上げた。地酒男子、地酒女子は代表の計4人にたすきを渡し、このうちの1人で地元の水無(すいむ)神社の祭りに奉仕する「水交会」の木村信一会長(61)は「いろんな人と地酒を飲みながらファンを増やしたい」と話していた。
参加者は日本酒を手に、ミス日本酒準ミスの家高里永子さん(26)=木曽郡王滝村=の発声で乾杯。発酵食品を使った料理も味わった。