長野電鉄(長野市)は18日、観光案内列車「特急ゆけむり〜のんびり号〜」の運行を始めた。北陸新幹線(長野経由)金沢延伸開業に合わせ、沿線の景色をのんびり楽しんでもらおうと通常の特急よりゆっくり走るのが特徴だ。長野発湯田中行きの最初の列車には、大勢の家族連れや鉄道ファンらが乗り込んだ。
出発前のセレモニーで、同社の笠原甲一社長が「見る、聞く、味わうの三拍子がそろった列車をぜひ楽しんで」とあいさつ。特急列車「ゆけむり」の車両がホームに到着すると、待っていた乗客たちがカメラを向けた。
長野市上松の会社員松下卓光さん(30)は「今日は天気がいいので沿線の桜や山の景色が楽しみ」。初日は小布施駅や須坂駅などで各地の「ゆるキャラ」の出迎えもあった。上高井郡小布施町の小山颯太君(10)は「いろいろなゆるキャラに会ってみたい」と話していた。
「のんびり号」は観光シーズンの土日・祝日を中心に来年3月まで、長野―湯田中間を1日1往復する。通常は45分ほどで結ぶ両駅間を、沿線の撮影スポットで停車しながら約1時間20分かけて走る。