上水内郡信濃町の黒姫童話館は、グリム童話「おおかみと七匹のこやぎ」といった絵本にちなんで同館前に「ヤギ園」を新設し、28日、「山羊(やぎ)のお目見え式」を開いた。同館は「たくさんの人にヤギと触れ合ってもらいたい」と来館を呼び掛けている。
柵に囲まれた広さ約80平方メートルほどの広場で現在、5匹を飼育している。子ヤギの乳離れがすむ6月末までには、4ヘクタールほどの山の斜面に子ヤギを含む約20匹を放牧する計画という。
関係者ら15人ほどが集まったお目見え式では、今年3月に生まれたばかりの子ヤギの雄2匹も紹介。東京から偶然来館した吉田典子さん(74)は「かわいい姿が見られてうれしい」と喜んでいた。
いずれも、ヤギを飼育、販売している会社「グリーンビズホールディングス」(須坂市)が信濃町内で育てた。小坂誠社長(74)は商品化を検討しているヤギのチーズやヨーグルトを振る舞い、「館を訪れる人に、ヤギを通してすてきな思い出をつくってほしい」と話していた。