長野市若穂保科の清水寺(せいすいじ)で、ボタンの花が見頃を迎えた。青空が広がった8日午前は、ピンクや紫、白などの大輪の花が陽光を受けて一層鮮やかに見え、訪れた人たちを楽しませた。
ボタンは境内や駐車場に約70種類、600本ほど植えられている。同寺によると見頃は例年より1週間ほど早く、毎年恒例の「ぼたん鑑賞会」も早めて10日に開く予定という。
写真撮影に訪れた長野市豊野町の米持義郎さん(78)は「ここのボタンは花がまとまっていて写真映えする。桜やミズバショウも(見頃が)終わったので、今の狙いはボタン。ピンク色がきれいですね」と話していた。
花の見頃はこれから1週間ほどという。「ぼたん鑑賞会」では本堂と観音堂の御開帳を行い、本尊の千手観音像や阿弥陀(あみだ)如来像、薬師如来像などを公開。ボタンの苗木などの販売もする。
長野地方気象台によると、8日の県内は高気圧に覆われおおむね晴れ、正午現在、長野22・9度、松本22・6度、諏訪19・8度、軽井沢18・2度、飯田23・9度などだった。9日にかけて雲が広がり、同日午後に一部地域で雨が降る見通し。10日は日中、おおむね晴れる見込み。