中野市の一本木公園で、平年より1週間ほど早くバラが咲き始めた。3・4ヘクタールの園内には850種2500株のバラが植えられており、早咲きの「キモッコウバラ」「カナリーバード」が、ともに黄色い花を咲かせている。指定管理者の一本木公園バラの会が、30日に始まる「信州なかのバラまつり」(実行委員会主催、6月21日まで)に向け、手入れに追われている。
長野地方気象台(長野市)によると、中野市に隣接する飯山の平均気温は3、4月ともに平年を上回り、5月上旬も15・6度と平年より1・5度高かった。11日に園内の手入れをしたバラの会の畔上二三男さん(79)は「今年は暖かいので開花が早い」。ほかの種類を含めた園内の見頃は6月上旬になりそうという。
3月14日に北陸新幹線(長野経由)が金沢まで延伸。今年のまつりは、最寄りの新幹線駅が、これまでの長野駅から飯山駅となって初の開催となる。実行委相談役の岡沢弘行さん(54)は「北陸から例年以上に多くの観光客を迎えたい」と期待している。