村内を歩く「野沢温泉菜の花パノラママーチ」の参加者=9日

村内を歩く「野沢温泉菜の花パノラママーチ」の参加者=9日

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野沢温泉、入り込み堅調 新幹線飯山駅開業2カ月

信濃毎日新聞(2015年5月15日)

 北陸新幹線(長野経由)飯山駅(飯山市)が開業し14日で丸2カ月となった。飯山駅周辺では、観光業が主産業の野沢温泉村が堅調な入り込みを確保している。飯山駅と村をつなぐ新たな路線バスの利用者は順調に推移。村内で開いたウオーキングイベントでは参加者が過去最多となり、観光関係者は胸をなで下ろしている。

 飯山駅と村をおよそ25分で結ぶ「野沢温泉ライナー」。運行するのざわ温泉交通によると、開業日から今月13日までの2カ月間の利用者は1万178人だった。同社は当初、利用者を年6万人と見込んだが、冬季の外国人スキー客の入り込みによっては6万人を超えることも考えられるとし、「順調に乗ってもらっている」と受け止める。14日もバスを利用する観光客の姿があった。

 野沢温泉観光協会などでつくる実行委員会が今月9、10日に開いたウオーキングイベント「野沢温泉菜の花パノラママーチ」は、参加者が過去最多の延べ1313人に上った。ここ数年は参加者は900人台で推移していたといい、観光協会事務局長の森博美さん(59)は「新幹線効果と言えるかもしれない」。

 同イベントに新幹線を使って訪れた富山市の女性(64)は、村について「これまでは富山からはアクセスが悪く、遠いイメージだった」と話す。新幹線により飯山と富山は1時間足らずで結ばれたことから、「これからは長野県内も旅行先の選択肢にできそう」と話していた。

 同観光協会によると、村内では新幹線延伸開業後、個人客を中心に観光客の入り込みが増えたという。森さんは開業前後に沿線都市についての報道が増えたことで注目が集まり、「車で来る人を含めて観光客が増えたのではないか」と推測している。

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