上水内郡飯綱町産のリンゴをクレープ生地で包んだスイーツの試験販売が29日、長野市の善光寺表参道であった。地元食材を生かしたスイーツを作ろうと、町と町商工会、食品製造販売「サンクゼール」、菓子店「明月堂」(ともに飯綱町)が昨年から開発し、「イーブロン」と命名。町内のほかの飲食店などでも、独自にアレンジした商品をイーブロンの名称で提供できるようにし、町の特産品化を目指す。
イーブロンは、フランス・ノルマンディー地方に伝わるリンゴを使った菓子にちなんで名付けた。角切りのリンゴとクリームの入ったスポンジをクレープ生地で包んだ。
この日は、サンクゼールが善光寺表参道で運営する「久世福商店」前を会場に、サンクゼールと明月堂がそれぞれ試作した100個ずつを、1個200円で販売した。御開帳期間中の善光寺を参拝後、購入した野中由貴さん(24)=神奈川県横須賀市=は「リンゴがみずみずしくておいしい」と味わっていた。
明月堂社長の藤縄直美さん(51)は「飯綱のリンゴの良さを生かしたスイーツにしていきたい」、サンクゼールワイナリーレストラン料理長の古茶(こちゃ)学さん(29)は「そばの実など新しい食感を加えた商品も作りたい」と話した。