スイカの産地、松本市波田の松本ハイランド農協すいか共選所で6日、露地物スイカの出荷が始まった。4月は低温と日照不足で生育が遅れたものの、5月以降は好天に恵まれ、糖度が高く育ったという。栽培農家は、スイカの消費を後押しする夏の暑さに期待している。
この日は、農家5戸がトラックで計約1500玉を運び込んだ。荷降ろしの際に、専任の検査員が手で触って傷がないかを確認。機械化された「すいか選果システム」がベルトコンベヤーでスイカを運びながら糖度を判定し、等級別に箱詰めした。7日には県内のスーパーに並ぶ。
同農協管内でスイカの出荷を予定するのは計218戸。9月中旬までに約102万ケース(1ケース2玉)、約27億円の販売を見込む。農家の長尾秀敏さん(30)=松本市和田=は「天候を心配したが、いい出来に仕上がった。たくさん食べてもらえるよう暑い夏になってほしい」と話していた。