福井市の一乗谷朝倉氏遺跡を約1万5千個のろうそくで彩る「越前朝倉万灯夜(まんとうや)」は22日夜、同遺跡で始まった。通路や広場一帯が光の道となり、訪れた人は家族や恋人と手を取り合いながら幻想的な世界に見入っていた。
午後6時半ごろ、ほら貝の音が鳴り響くと、朝倉家祈願寺、楞厳寺(りょうごんじ)(同市大村町)の徳毛祐彦(とくもう・さちひこ)住職が、文殊山の霊火を持ち、関係者に分灯。唐門から延びる、ろうそくで作られた7本の「足羽光の道」に火をともした。
義景館跡には同市の宣伝隊長「朝倉ゆめまる」の姿や「LOVE」の文字、芝生広場には「舞」の大きな1文字が浮かび上がった。来場者は高台へ向かう途中で、光の文字や絵に気付き、笑顔を見せていた。
23日は午後6時半~同9時に点灯。「越前朝倉戦国まつり」も開かれ、戦国衣装を着た約100人の武者行列が遺跡内を練り歩く。