セイジ・オザワ松本フェスティバル(OMF)は15日、県内の小学6年生を対象にした「子どものための音楽会」の最終公演を長野市のホクト文化ホール(県民文化会館)で開き、1カ月余りの全日程を終えた。
計60校の児童計約3千人が、午前と午後の2回公演を鑑賞した。若手演奏家でつくる小澤征爾音楽塾オーケストラの約60人が、楽器を紹介しながら登壇。ベートーベンの交響曲第9番の第4楽章を演奏し、公募などで集まったOMF合唱団の約120人が力強く合唱した。最後は児童を含む全員で唱歌「故郷(ふるさと)」を歌った。
この日は総監督で指揮者の小澤征爾さん(80)は出演せず、カナダ出身の指揮者デリック・イノウエさんが指揮した。
今年が初開催のOMFは、昨年まで23回続いたサイトウ・キネン・フェスティバル(SKF)松本を名称変更。8月9日に開幕し、オーケストラコンサートやオペラ公演を展開した。