木曽郡王滝村で4日、専用のポールなどを持って歩く「王滝村おんたけ復興ウオーク」が初めて開かれた。昨年の御嶽山噴火以降、入山規制で山頂までは登れないため、山麓でのイベントで人を呼ぼうと、王滝観光総合事務所や村内の体験型宿泊施設「おんたけ休暇村」などでつくる実行委員会が企画。県内外から約100人が参加した。
参加者は、リュックなどに「御嶽大好き」などとメッセージを書いた紙を貼って出発。好天に恵まれ、御嶽山も見える5キロ、8キロの二つのコースに分かれ、景色を撮影するなどしながら各自のペースで歩いた。ノルディックウオークの長野、岐阜両県の指導者らも参加し、歩き方を教えたりしていた。
大阪府豊中市から夫婦で訪れた鍼灸(しんきゅう)師、岡喜与志さん(44)は、普段は自宅近くの公園などでノルディックウオークをしているというが、「いつもとは眺めが違うので気持ちがいい」。上伊那郡箕輪町から妹と一緒に参加した町職員の押野ひろみさん(35)は「王滝村を応援する意味でも一度来てみたかった。季節も良くて、景色がきれい」と笑顔を見せた。
実行委員会の大家考助会長(64)は「思ったより人も集まってくれてありがたい」と話していた。