下高井郡山ノ内町湯田中温泉で11日夕、通りにランタンを飾ったり、アート作品を展示したりする取り組みが始まった。初日は雨だったが、ランタンがともされて軒先に光が連なると、温泉街に温かな雰囲気が広がった。
地域の観光資源を磨く観光庁の事業の一環で、町内の観光まちづくり会社「WAKUWAKUやまのうち」や商工業者、農家などでつくる協議会が実施。通りの軒先にはランタン約250個を並べた。光を扱ったアート作品は旅館など3カ所に展示した。
この日は、アート作品の一つがある旅館「よろづや」で点灯式。ロビーの天井にはリンゴの木と電球約100個がつるされ、電球が幻想的に明滅した。
都内の映像制作会社が総合演出を担い、20代後半のころに同町志賀高原のホテルで働いたことがある華道家の上野雄次さん(48)=東京=らがアート作品を手掛けた。このほか、温泉街の足湯の脇には山ノ内町東小学校の児童が手作りしたランタンも並ぶ。
WAKUWAKUやまのうち社長の竹節友樹さん(33)は「湯田中温泉は山ノ内町の玄関口。にぎわいをつくるきっかけにしたい」と話した。来年3月21日までの午後4時〜8時(月・火曜、12月30日〜来年1月4日は休み)。