飯山市中心部で13、14日に開く「いいやま雪まつり」の主会場で、地元住民や高校生による大型雪像造りが進んでいる。雪不足の今冬は会場だけでは雪を賄いきれず、同市鍋倉高原から雪を搬入。祭りの実行委員会は「雪不足でもお客さんに喜んでもらえる祭りにしたい」と意気込んでいる。
同市の飯山高校美術部は1月に開館した市文化交流館(愛称・なちゅら)をイメージした雪像を造っている。部員は今月中旬から同館で絵画などの作品展を開く予定で、部長の2年上埜妙子さん(17)は「(作品展を)PRできればいい。雪像はなちゅらの外観が複雑な分、造りがいがある」と話した。
同市笹川などの有志でつくる「笹川門松会」は、今秋に飯山線を運行する計画の蒸気機関車(SL)に見立てた高さ3メートル、長さ6メートルほどの雪像を制作中。今年のえとにちなみ、猿が窓から顔を出す様子を表現するという。
祭りは34回目。新たに城北グラウンドに高さ5メートルの雪山を設置し、子どもがスキージャンプを体験できる場を設ける。市内各地に雪像が並び、主会場では「雪中みこし」の披露や花火大会(13日夜)などの恒例の催しがある。
実行委員長の中村周一さん(42)は、昨年3月の北陸新幹線(長野経由)飯山駅開業後、初の雪まつりだとし、「これまでと違った祭りになるんじゃないかとわくわくしている」と話していた。