ブナの原生林が広がる木島平村のカヤの平高原と、秘境の温泉地とされる栄村秋山地区の切明温泉をバスで結ぶ「高原シャトル便」の運行が25日から始まる。北信濃の緑の美しさや温泉などを満喫してもらおうと、木島平村と栄村が連携した初めての取り組み。10月23日までの土日祝日とお盆(8月11〜15日)の計43日間、1往復で無料で運行する。
バスは21人乗りで、木島平村の村観光交流センターと切明温泉までの約40キロを1時間50分で結び、カヤの平高原の総合案内所などを経由する。
観光交流センターを午前9時15分に出発し、同11時5分に切明温泉に到着。切明温泉を午後1時10分に出発し、同3時に観光交流センターに戻る。
北陸新幹線(長野経由)利用者などの利便性も高めるため、JR飯山駅と木島平村と結んでいる「村シャトル便」が観光交流センターも経由する。
カヤの平高原はブナの原生林が広がり、森林浴や散策を楽しめる。カヤの平高原から志賀高原など周辺も回れるよう、総合案内所にはサイクリングバイク5台を置くほか、「高原シャトル便」のバスには、サイクリングバイクを3台まで積み込める。切明温泉では、地元を流れる中津川の河原で湯が湧き出ている場所を自分で掘って温泉を楽しむ体験もできる。
高原シャトル便運行の事業費約300万円は国の地方創生加速化交付金を活用。今回の利用実績などを踏まえ、来年以降も続けていくか検討するという。木島平村産業課は「滞在しやすい環境を整え、村を訪れるきっかけにしたい」としている。
シャトル便は予約制。運行内容などの問い合わせは木島平村産業課(電話0269・82・3111)へ。