諏訪市博物館は、NHK大河ドラマ「真田丸」の放送で戦国時代に注目が集まっていることから、夏休みに合わせて「戦国」をテーマにした催しを計画している。主に小中学生を対象に、当時の書状の書き方講座や合戦ごっこなどをする。戦国時代の諏訪氏3代を紹介している企画展と合わせ、地元の歴史に目を向けてもらう。
30日の「戦国武将になって手紙を書いてみよう」は、紙の折り方や書き方のほか、武将のサイン「花押(かおう)」も学ぶ。参加者には実際に手紙を書き、それぞれの花押も作ってもらう予定だ。
同館の中島透学芸員によると、武将は本人の書状である証明のため、名前の漢字の一部を使い、崩したり組み合わせたりした独自の花押を用いた。私信は紙を二つ折りにしてまず上の段に書き、続いて紙を上下逆さまにして下の段に書くといった慣習があったという。公的な書状は紙を折らず、印を押していた。
開催中の企画展「戦国を駆け抜けた諏訪氏」でも、北条氏からの書状を展示しており、こうした慣習を見ることができる。織田信長が武田攻めの際に書いた文書も公開しており、武力統一の姿勢を表した「天下布武」の朱印が押されているのが分かる。
合戦ごっこは8月6日に同館前庭で開く。参加者は2組に分かれ、腰に付けた紙風船を紙の模造刀で割り合って勝ち負けを決める。同13、14日の「甲冑(かっちゅう)を着てみよう!」は、模造のよろいかぶとを着用し、重さを体感してもらう。
書状講座と合戦ごっこは申し込みが必要で、同館(電話0266・52・7080)へ。