びんずる尊者を載せた台座を引き回す参拝者=6日午後7時22分、長野市の善光寺

びんずる尊者を載せた台座を引き回す参拝者=6日午後7時22分、長野市の善光寺

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1年の無病息災は「びんずる回し」にあり 善光寺で伝統行事

信濃毎日新聞(2017年1月7日)

 長野市の善光寺本堂で6日夜、正月恒例の伝統行事「びんずる回し」が行われた。触った場所の病気が治ったり痛みが取れたりすると伝わる「びんずる尊者像」の台座に取り付けた綱を参拝客が声を合わせてにぎやかに引いた。

 午後7時すぎ、善光寺浄土宗一山の住職ら10人余が尊者像の前で読経。参拝客は交代で綱を手に取りつつ「わっしょい、わっしょい」と声を上げて本堂内を3周した。

 その後、参拝客は尊者像に当ててからご飯を盛ると無病息災がかなうとされる「福しゃもじ」を手に取り、尊者像の頭などをなでていた。

 初めてびんずる回しに参加した団体職員の田中真好(まこ)さん(21)は「去年4月に社会人になった。2年目の今年は経験を生かして仕事で活躍したい」。

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