飯山市外様(とざま)地区で27日、かまくらの中で鍋料理を楽しめる「レストランかまくら村」が期間限定でオープンした。22基の大きなかまくらが並び、初日から大勢の客が来場。地元の農産物をふんだんに使った温かい鍋をつついた。日が沈むと、かまくらの中に光がともり、観光客が幻想的な雪国の風情を楽しんでいた。
住民団体「かまくら応援隊」が造ったかまくらは直径が最大約6メートル。近くの食堂「レストランことぶき村」が、市特産の「みゆきポーク」やキノコ、野菜を使って調理した鍋をかまくらに運んだ。
国学院大4年村上悠衣さん(22)は「かまくらで鍋を食べるのが夢だった。めっちゃおいしい」。友人の早稲田大4年河谷麻瑚(まこ)さん(22)は「雪の中で鍋を食べられて、とても新鮮」と笑顔で話した。
かまくらの中で鍋を食べる取り組みは十数年前に始まった。近年、口コミで評判が広がり、2015年3月の北陸新幹線(長野経由)飯山駅開業効果もあって、来場者は増加傾向。今年は3千人を超える予約が入っている。
2月28日までの昼と夜に営業(水曜日を除く)。昼は大人2500円、小学生1500円。夜は大人2700円、小学生1700円。問い合わせは平日に信州いいやま観光局(電話0269・62・3133)へ。