上田市の上田城跡公園にある真田神社は30日、受験生や心願成就を願う人を応援しようと境内に初めて「登竜門」を設け、開門の神事をした。中国の故事が由来の登竜門は立身出世のための関門とされる。神事後、宮司の今井正昭さん(89)らがくぐり初めをした。
戦国時代、上田城は真田氏が2度にわたり徳川の大軍を撃退した「落ちない城」として知られ、その歴史にあやかろうと、真田神社を訪れる受験生や保護者などの参拝客も多い。神社の参道に今回設置された門には、「神徳宏大」「心願成就」「不落門」などと書かれている。
真田神社は、真田信繁(幸村)の生涯を描いて昨年放送されたNHK大河ドラマ「真田丸」放送の効果で参拝客が増えており、今井さんは「また真田神社で参拝してもらうためにも、登竜門を浸透させたい」と、「真田人気」の継続にも期待していた。登竜門は4月末まで設置予定。