節分の3日、県内各地で豆まきが行われた。長野市の善光寺で開かれた恒例の節分会(え)には、昨年のNHK大河ドラマ「真田丸」で戦国武将真田昌幸を演じた俳優の草刈正雄さんや、リオデジャネイロ五輪で活躍したシンクロナイズドスイミングの箱山愛香さん(栗田病院)、カヌーの矢沢一輝さん(善光寺大勧進)らが参加。福男・福女約700人と本堂の回廊に上がり「福は内、鬼は外」と威勢のいい掛け声で豆や菓子をまいた。
草刈さんらは先導する「善光寺木遣(きや)り保存会」に続いて大本願から本堂までの参道を歩いた。沿道から「殿、大殿」と声が飛び、草刈さんは笑顔で手を振って応えていた。
本堂内陣で災いを払う「追儺(ついな)式」を終えた後、回廊に上って豆まきが始まると、参拝客たちは懸命に手を伸ばして「こっち、こっち」と叫んだり、スマートフォンで撮影したりしていた。
毎年来ているという市内の阿部澄男さん(69)は「風物詩ですね。このにぎわいを見ると、元気が出る」。野球のBCリーグ信濃グランセローズの選手が投げた豆を拾い、「良い1年になるかもしれない」と笑顔だった。
県内では他に、元善光寺(飯田市)、深志神社(松本市)、穂高神社(安曇野市)、若一王子神社(大町市)、北向観音(上田市)、山家神社(同)など各地で豆まきなど節分行事が行われた。