長野市の善光寺一帯や長野駅などを明かりで彩る「第14回長野灯明まつり」が11日、始まった。午後6時ごろ、本堂や山門(三門)などが五輪にちなんだ5色のライトで照らし出されると幻想的な景色が浮かび上がり、見物客らは「きれい」「すごい」とカメラを向けていた。表参道(中央通り)では780基の灯籠が並び、多くの人が訪れた。
灯籠には、デンマークとの国交樹立150周年を記念した同国の作家アンデルセンの童話や、愛と平和をテーマにした切り絵などがあしらわれた。同市芹田小学校に通う孫が作った灯籠を見に来た同市の吉川克美さん(69)は「優しい色合いできれい。善光寺の街並みに合っている」と魅了されていた。
点灯式には駐日デンマーク大使が訪れた。これに先立ち、1998年の長野冬季五輪の一校一国交流活動(一校一国運動)でデンマークを担当した同市若穂中、篠ノ井西小の約150人が長野駅前から山門まで行進。平和を願うメッセージを書いたちょうちん型のミニ灯籠などを掲げた。
19日までで、午後6〜9時に点灯する(19日は午後8時まで)。