25日に開館10年を迎える飯田市本町の川本喜八郎人形美術館が10周年記念常設展として、人形美術家の故川本喜八郎氏の代表作でNHK人形劇「三国志」に登場する人形57体を展示している。開館当初の並べ方を再現し、じっくりと1体ずつ鑑賞できるようにしたという。
勇ましい顔つきやきらびやかな衣装など細部まで楽しめ、特に人気が高い諸葛亮孔明(しょかつりょうこうめい)は360度ぐるりと見られる。
NPO法人いいだ人形劇センター(飯田市)事務局長の木田敬貴さん(42)は「川本さんは人形の目や口元などを左右対称に作っていないため、見る角度によって違った表情が楽しめる」と話す。
このほか10周年の常設展としてNHK人形劇「平家物語」に登場する源頼朝や平清盛、木曽義仲など14体の人形も並ぶ。11月26日まで。午前9時半〜午後6時半(入館は午後6時まで)。祝日を除く水曜休館。一般400円、小中高生200円。