外国人向けに上高地を紹介するウェブサイト。4月から本格運用が始まった

外国人向けに上高地を紹介するウェブサイト。4月から本格運用が始まった

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上高地の自然、外国人にPR 観光旅館組合サイト本格運用

信濃毎日新聞(2017年4月8日)

 北アルプス上高地(松本市安曇)の旅館やホテルでつくる上高地観光旅館組合は今月、外国人観光客向けに上高地の観光情報やマナーを紹介するウェブサイトの運営を本格的に始めた。海外から訪れる人が増える中、中部山岳国立公園にあって自然が守られた特別な場所だとアピール。観光地としての一層の「ブランド化」を目指す。

 サイトは英語、中国語、韓国語の3カ国語に対応。欧米の国立公園のサイトを参考に大きな写真を多用して見やすいよう工夫した。一帯にごみ箱がないことや、動物に餌を与えてはいけないといったマナーも説明。レンタカーで観光する外国人も増えているため、レンタカーを含めた周辺の交通規制も掲載する。

 松本市山岳観光課によると、上高地の外国人宿泊者数(4〜11月、キャンプは除く)は2013年に3842人だったが、年々増加して16年は1万119人。16年の宿泊者数を国・地域別にみると、台湾が27%で最も多く、香港(19%)、英国(8%)、米国(7%)が続いた。

 組合はこれまでも、上高地に関する日本語サイトを3カ国語に訳したサイトを公開していた。ただ、組合ウェブ委員会の田川正樹委員長(40)は「国立公園は自然が特に守られた場所。その点についてこれまで外国人向けのアピールが不足していた」と説明。新サイトの立ち上げにつながった。

 田川さんは「上高地の自然が維持されている理由を知りながら観光を楽しんでほしい」としている。

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