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白馬―志賀、直行バス運行へ 人気のスノーリゾート結ぶ

信濃毎日新聞(2017年12月19日)

 アルピコ交通(松本市)と長電バス(長野市)は18日、北安曇郡白馬村と下高井郡山ノ内町を結ぶ直行便バス「白馬〜志賀高原線」を来年1月22日から共同運行すると発表した。スノーリゾートとして認知度の高い白馬村と、地獄谷野猿公苑(山ノ内町)の温泉に入る猿「スノーモンキー」や志賀高原(同)は、ともに訪日客に人気の観光地。両地域を初めて乗り継ぎなしで結び、インバウンド(海外誘客)に弾みをつける狙いだ。

 白馬はアルピコ交通の路線バス、志賀高原は長電バスの路線バスが運行しており、両社の観光拠点を相互乗り入れするのは初めてという。広域での海外誘客を図るため、国土交通省北陸信越運輸局長野運輸支局(長野市)が、両地域間のアクセス向上を両社に提案した。今冬の試行的な運行で需要を見極め、来季からの本格運行を目指す。

 今冬は1月22日〜2月28日の毎日、白馬八方バスターミナルを起点に、上信越道長野インター―信州中野インターを経由し、野猿公苑の最寄りのバス停「スノーモンキーパーク」や志賀高原の蓮池を結ぶ。1日2往復し、白馬からスノーモンキーパークまで片道約2時間、蓮池まで同約2時間半で走る。

 これまで両地域をバスで移動するには、長野駅前でアルピコ交通の特急「白馬長野線」と長電バスの急行「志賀高原線」を乗り継ぐ必要があった。直行便の料金は、白馬からスノーモンキーパークまで大人3900円(子ども1950円)、蓮池まで4400円(同2200円)。乗り継ぎ時間の解消により、時間帯によって30分以上の所要時間短縮になるという。利便性が高まる一方、料金は乗り継いだ方が割安になる。

 2016年に白馬村に宿泊した外国人観光客の延べ人数は10万4千人余で、滞在中に地獄谷野猿公苑を訪れる人も多いという。16年度に同公苑を訪れた海外旅行客は9万5千人余で、14年度より3万人以上増えた。両社は「国際的にも人気の二大スノーリゾートを結ぶ新たな移動サービスの提供で、インバウンド促進の一端を担いたい」としている。19日に直行便の新設許可を長野運輸支局に申請する。

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