福井県永平寺町清水の道の駅「禅の里」で1日、町などがブランド化を進めているサクラマスの試食会が開かれた。釣るのが難しく「幻の魚」とされ、流通量が限られているだけに大半の人が初めて味わい、「甘みがほんのりある」「脂がほどよくのって、おいしい」と好評だった。
九頭竜川中部漁協(同町)では3年前から養殖をスタート。昨春には同町飯島に中間育成施設を建設し、本格的な食用サクラマスの養殖を行っている。
養殖技術が確立したサクラマスの味を広く知ってもらおうと同道の駅と町が企画し、観光客らが味わった。
サクラマス10キロ分をフライと炭火塩焼きに調理した。200食分を2回に分け試食会を行い、いずれも15分ほどでなくなるほど関心が高かった。
毎年、サクラマス釣りに九頭竜川を訪れるという岐阜県美濃市の男性(50)は「脂ののり方がちょうどいい。上品な味でおいしい」と絶賛。サクラマスを初めて食べた福井市の60代夫婦は「サケと味が似て美味」とじっくり味わっていた。
また道の駅ではこの日からサクラマスのかす漬けも試験販売し、注目を集めていた。