長野県立大(長野市)、県短大(同)、杏林大(東京)の学生有志計16人が19日まで、下高井郡山ノ内町にある高天ケ原マンモススキー場のレストランで期間限定のカフェを開いている。観光業に関心がある学生に店舗運営を学ぶ場にしてもらおうと志賀高原観光協会が企画。学生たちは、専門家らの指導を受けながら店を切り盛りしている。
同協会が、地元の長野県立大と県短大のほか、同協会関係者につてのあった杏林大を通じて学生を募集。参加学生は6~7月、食品衛生や志賀高原の魅力などを学ぶ講習を受け、8月10日からレストランの一角で営業を始めた。現地に泊まり込みながら、交代で店に立っている。
店名は、志賀高原の観光PRキャラクター「おこみん」にちなみ、「おこみんカフェ」と名付けた。オコジョをモデルにしたおこみんの顔をイメージして盛り付けた「おこみんカレー」(900円)や、みそ汁付きのおにぎりセット(600円)など約10種類を提供。食材は地元産野菜や果物などを使っている。
12日には約100人の来客があったといい、県短大2年で学生リーダーの犬飼ももこさん(20)=長野市=は「一生懸命考えたメニューを楽しんでくれる人が多くてうれしい」。運営を始めてみるとキッチン内で効率的に動くため食材やごみ箱の配置を変えるなど工夫が必要なことが分かったといい、「学ぶことが多い」と話した。
営業時間は午前10時〜午後4時。問い合わせは同観光協会(電話0269・34・2404)へ。