飯綱町が都内の企業に売却するいいづなリゾートスキー場=3日

飯綱町が都内の企業に売却するいいづなリゾートスキー場=3日

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飯綱町のスキー場、売却先決定 都内の企業、12月から運営

信濃毎日新聞(2018年9月4日)

 飯綱町は3日、町有のいいづなリゾートスキー場について、観光事業などを手掛ける都内の企業「ファースト・パシフィック・キャピタル」への売却を決めた。町と同社は8月31日に仮契約を結び、町は3日開会した町議会9月定例会に本契約を結ぶための議案を提出、原案通り可決された。同社は取材に、12月中旬からスキー場の運営を始める方針を明らかにした。

 同社によると、スキー場の運営に参入するのは初めて。昨年度までいいづなリゾートスキー場を運営していた町民有志らの「飯綱東高原観光開発合同会社」の社員の雇用を続ける。早ければ9月下旬から住民との意見交換会を開き、事業への意見を聞く。

 売却額は、同じく町有の飯綱高原ゴルフコースと合わせ、町側が設けた最低価格の1億4700万円。町は6〜7月、引き渡しから1年以内の開業、10年間の経営の継続などを条件に売却先を公募。1社から応募があったと明らかにしていたが、具体的な社名は非公表としていた。

 施設の一部は国有林内や国立公園にあり、林野庁や環境省の審査を経て、町はスキー場を11月、ゴルフコースを来年1月に引き渡したい考え。ファースト社は老朽化した索道施設やレストランの改修を計画しており「住民や町内企業と連携し、地域の活性化につなげたい」としている。

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