善光寺の仁王門の柱などに貼られた千社札。今後は貼らないよう呼び掛ける

善光寺の仁王門の柱などに貼られた千社札。今後は貼らないよう呼び掛ける

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善光寺仁王門に「千社札」やめて 建物保護で看板設置へ

信濃毎日新聞(2018年9月4日)

 善光寺(長野市)の仁王門で近年、剥がれにくいシール形式や接着剤で貼った「千社札(せんじゃふだ)」が増えているとして、同寺は近く、千社札を今後貼らないよう求める看板を設ける。参拝者の名前などが記された千社札は、江戸時代に参拝記念に貼ることが流行。元来は和紙で、でんぷん質など自然素材ののりが使われていて剥がれやすかったが、近年の剥がれにくい札は景観や建物維持の面で問題だと判断した。

 同寺事務局によると、仁王門には手の届かない屋根の裏や柱の上部を含め、目に付く所だけでも約1200枚が貼られている。従来は風雨で自然に剥がれやすかったというが、近年はシール形式や接着剤で貼った木製の剥がれにくい札が増加。こうした札はインターネット上でも売買されている。

 剥がれにくい札は、無理に剥がそうとすると建物が傷つく可能性もある。このため同寺は、1918(大正7)年再建の仁王門の建物や景観を守るため、札を貼らないよう呼び掛ける方針を決定。13日には同寺一山の住職や業者が全ての札を剥がす作業を始める予定で、作業には数日かかる見込みだ。

 同寺事務局の松田信光(しんこう)・営繕部長(39)は「大勢の参拝客に親しまれる仁王門が傷まないよう、大切に保護していくために参拝客にも協力してほしい」と話している。

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