上高地の河童橋のたもとで行われた閉山式の神事

上高地の河童橋のたもとで行われた閉山式の神事

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北アの山々、名残惜しむ 上高地で閉山式

信濃毎日新聞(2018年11月16日)

 今季の北アルプス観光の終わりを告げる閉山式が15日、上高地(松本市安曇)であった。河童橋のたもとで行った神事には観光関係者や観光客ら約400人が集まり、雲一つない青空と3千メートル級の山々を望みながら、大勢の入り込みがあった今季に感謝した。

 上高地観光旅館組合などでつくる実行委が主催。明神池のほとりに奥宮がある穂高神社(安曇野市)の神主が神事を行った後、集まった観光客らにたる酒を振る舞った。

 実行委員長の奥原宰(つかさ)組合長(62)はあいさつで、閉山式の日は例年「吹雪か晴れていても強風で寒い」といい、好天の今年は「まるで山がまだ帰るなと言っているような感じ」として名残を惜しんだ。

 夫婦で訪れた茨城県筑西市のパート従業員塚田仁美さん(58)は「いつまでもきれいな上高地を守ってください」と祈願。夫の会社員和之さん(62)は振る舞い酒を「おいしいですね」と味わいながら山々を眺めていた。

 松本市山岳観光課によると、今年の上高地の入り込み者数は119万2千人(10月末現在)で、前年同期比1・2%増。猛暑の7、8月と好天の10月に客足が伸びた。

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