福井県あわら市中浜の水田にコハクチョウが連日姿を見せている。多いときで20羽を超えることも。冬の晴れ間が広がった1月30日も、湖面のような水田で幼鳥を含む12羽が、二番穂をついばんだり、優雅に羽を広げていた。
同区の農事組合法人「イーノなかのはま100」が約36ヘクタールで「冬水田んぼ」を行い、毎年この時期に飛来するという。
同法人によると、水田をねぐらにする個体もいる。日本野鳥の会福井県の組頭五十夫副代表(73)=同市=は「二番穂があり、広い範囲に水が張られている環境を気に入ったのでは」と話している。3月中旬ごろまで見られるという。