峰街道沿いから見た戸隠連峰(奥)や集落の眺め=2017年12月

峰街道沿いから見た戸隠連峰(奥)や集落の眺め=2017年12月

長野県 長野市周辺 白馬・安曇野 祭り・催し アウトドア・レジャー

標高800メートル「峰街道」走って味わおう 長野―大町で計画

信濃毎日新聞(2019年3月1日)

 長野市の善光寺と大町市をつなぐ交易路だった「峰街道」で5月12日、チェックポイントを巡りながら走破する時間を競う「ウルトラオリエンテーリング」の大会が初めて開かれる。旧街道の活用に向け、一帯の有志らが住民組織「峰街道の会」を昨年つくるなど機運が盛り上がる中で、県オリエンテーリング協会(塩尻市)が主催。峰街道の主要部分を使って一般向けに広く呼び掛けるイベントは、今回が初めてとなる。

 峰街道は、標高約800メートルを峰伝いに進む道で、北側に並行する県道長野大町線が通ったことで大正期以降は利用が減少した。雄大な北アルプスの景観が望める「天空の古道」としてアピールしようと、昨年5月に有志が峰街道の会を結成。特に長野市七二会の大安寺から大町市美麻の二重までの約20キロ区間について、活用を考えてきた。

 初開催する「峰街道ウルトラオリエンテーリング」は、大安寺をスタートし、大町市東町の大町公民館分室までの約35キロで実施。個人や2、3人のチームの部門別に、地図を頼りに20カ所程度のコントロール(チェックポイント)を巡りながらゴールを目指す。制限時間は8時間。

 同会事務局の坂口幸男さん(69)=坂城町=は「大会をきっかけに、峰街道活用への思いを共有する人たちの輪を広げていきたい」と話す。街道の保存整備や誘客に向けて沿線の長野市、小川村、大町市にも協力を働き掛けており、大会の前後には関係者が一緒に街道を歩く予定だ。

 大会は定員80人。参加は3月中旬から受け付ける。問い合わせは峰街道ウルトラオリエンテーリング事務局(電話080・1355・0375)へ。

今月のお得な国内ツアー びゅう

長野市周辺 ニュース