諏訪市郊外の霧ケ峰高原にあるドライブイン「霧の駅」で食堂や土産物店を運営していた業者が撤退し、4月に冬季休業が明けても営業再開のめどが立っていないことが6日、分かった。上諏訪温泉の宿泊客らが同高原で朝食を楽しむツアーに協力していた業者で、ツアーの集客にも影響しかねず、施設を所有する民間の霧ケ峰開発(諏訪市)が後継探しを急いでいる。
霧の駅はビーナスライン沿いにあり、もう1軒のドライブインとともに観光シーズンには大勢が利用している。近くには県霧ケ峰自然保護センターやガソリンスタンドもあり、一帯は霧ケ峰観光の中心地と言える。
霧ケ峰開発によると、霧の駅を2009年から運営してきた伊那市の業者が昨年11月、経営不振を理由に撤退。ドライブインは例年4月に営業を再開するが、新たな業者はまだ見つかっていない。
朝食ツアーを主催する委員会の事務局を務める諏訪観光協会によるとツアーは宿泊客に好評。霧の駅以外に協力してくれる山小屋があるため、19年度も続ける意向だが「観光シーズンに入ってもドライブインが空き家状態ではイメージが悪い。早く業者を見つけてほしい」と話している。
霧ケ峰開発は「霧ケ峰のメインロードにある店が空き店舗になってしまい、責任を感じている。春の大型連休に間に合わせたい」としている。同社は31日まで業者を募っており、問い合わせは同社(電話080・3088・5259)へ。